住野よる「また、同じ夢を見ていた」の感想ー幸せとは?を考える本

クラスに友達がいない小学生の奈ノ花。

けれど奈ノ花には放課後に会う1匹と3人の友達がいるのでした。

この記事は、住野よるさんの本「また、同じ夢を見ていた」の解説、感想を書いています。
読もうかどうか迷っている方におすすめです。

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1.「また、同じ夢を見ていた」について

作者は、住野よるさん。

「また、同じ夢を見ていた」は、2016年に単行本が、2018年には文庫本が発売されています。

住野よるさんの作品はほかに「君の膵臓をたべたい」「青くて痛くて脆い」などがあります。

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2.「また、同じ夢を見ていた」のあらすじを簡単に紹介

小学生の小柳奈ノ花こやなぎなのかは、クラスに仲のよい友達がいませんでした。

奈ノ花は、家に帰ると友達の黒猫と一緒に、3人の友達がいる場所をそれぞれ訪ねていきます。

放課後に友達と過ごす時間は、奈ノ花にとって大切な時間で、心の支えになっていました。

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3.「また、同じ夢を見ていた」登場人物

小柳奈ノ花
「人生とは、〇〇」と、人生を何かに例えるのが口グセ。本を読むのが好き。
両親が共働きのため、帰っても家に誰もおらず、夕ご飯までの時間、3人の友達うち誰かのところに遊びに行く。

彼女
しっぽのちぎれた黒猫。けがをしていたところを奈ノ花に見つけられる。
奈ノ花が友達のところに遊びにいくのについてくる。

アバズレさん
表札に書かれた落書きの「アバズレ」を、奈ノ花が名前と勘違いしたことから「アバズレさん」と呼ばれるように。夜の仕事をしている。
クリーム色のアパートに住み、奈ノ花が連れてきたけがをした猫の手当をする。

おばあちゃん
大きな木の家に住む。手作りお菓子を作って奈ノ花を迎える。
本が好きで、奈ノ花におすすめの本を教えてくれる。

南さん
使われていない古い建物の屋上で、手首を切っていた高校生。
制服のスカートに「南」の刺繍があったことから「南さん」と呼ばれる。
はじめは奈ノ花が来るのを嫌がるが、だんだんと距離を縮めていく。

荻原くん
奈ノ花のクラスメイトで学級委員。
クラスメイトのなかで、奈ノ花が本の話ができる大切な存在。

桐生くん
奈ノ花のクラスメイト。席が隣りで国語の課題のペアになる。
気弱なところがあり、絵を描くのが好きなことを隠している。

ひとみ先生
奈ノ花のクラスの担任。
子どもの意見をよく聞いてくれる先生。

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4.感想(ネタバレを含む)

学校に友達のいない小学生の奈ノ花は、学校の外にいる友達「アバズレさん」「南さん」「おばあちゃん」の3人のいるところが、心の中にあるものを吐き出せる場所になっていました。

迷ったときも、3人の友達からのアドバイスや応援が、奈ノ花の背中を押します。

私は最近、小学生のときの後悔をよく思い出すようになっていて、私も小学生のころに気がつけたらな、なんてちょっと苦しくなってしまいました。

今になって、直すべきだったダメなところが次々浮かぶようになっていたところだったので、心にくるものが。

奈ノ花の素敵なところは、素直にアドバイスを聞き入れることです。
私にはなかったところ。いや、今も足りない部分。
本を読んで、気をつけなければと再認識できました。

奈ノ花が国語の授業で出された課題の「幸せとは何か?」は、この本を通しての問いかけでもあります。

「幸せとは何か?」が分からない奈ノ花は3人の友達に訊ねて、アドバイスを求めます。

「幸せとは、誰かのことを真剣に考えられるということだ」

は、アバズレさんの言葉なのですが、本当にそうだなと共感しました。

おみやげを選ぶときや、美味しそうなものを見つけて誰かに食べさせたいと思ったときに、私も幸せを感じます。

3人の友達や、黒猫の彼女、隣の席の桐生くんとの関わりから、奈ノ花は「幸せとは何か?」の答えを出します。

悲しいことに、失わないと気がつかないこともある「幸せ」
チクリと痛みもあったけど、「幸せとは何か?」を考える機会をもらえました。

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