青山美智子さんの本は、文章が読みやすく、学びが多いため、これから読書を始めようという方におすすめの作家さんです。
短編集が多く、いろいろなタイプの主人公が登場します。
そのため、自分と似た主人公に会うこともあります。
新しい考え方の発見もあるので、読書感想文を書くのにもおすすめです。
お探し物は図書室まで
先が見えず、気持ちが晴れない経験は、多くの人がしたことがあるかと思います。
そんな風に気持ちが落ち込んだ5人の主人公が、ある図書室の司書・小町さんに出会ったことをきっかけに、新しい一歩を踏み出す内容となっています。
青山美智子「お探し物は図書室まで」読書感想ー司書の小町さんが素敵です
鎌倉うずまき案内所
この本も、「お探し物は図書室まで」と同様に、悩みを抱える者たちが主人公です。
主人公たちは、鎌倉うずまき案内所に迷い込み、2人のおじいさん、さらにアンモナイトの所長に出会います。
平成をさかのぼっていく構成になっているので、平成に青春時代を過ごした方は、特に楽しく読めるのではないかと思います。
青山美智子「鎌倉うずまき案内所」読書感想‐前向きになりたい人に
木曜日にはココアを
ココアのようなほっと一息つくような雰囲気をもった本です。
川沿いにある喫茶店「マーブル・カフェ」から始まる12の物語。
12の物語は完全に独立した話ではなく、どこかでつながっていて、ちょっとした誰かの行動が、どこかで影響を与える面白さがあります。
青山美智子「木曜日にはココアを」感想‐何気ない行動も何かを変える
赤と青のエスキース
メルボルンで描かれた1枚の絵画を中心に進む物語。
エスキースとは下絵、素猫のこと。
ある仕掛けがある本で、いわゆる2回読みたくなる本です。
猫のお告げは樹の下で
7つの短編集です。7人の主人公が、猫のミクジから「お告げ」を受け、生き方のヒントを発見します。
他人の考えなんて、その人にしか分かりようがないことですが、どうしても〇〇だろうと、身近な人の人物像を決めてしまうことはありませんか?
そのような自分の考え方や決めつけに気づくきっかけになる本です。
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